エンペラーペンギン
識別標本 emperor-penguin
エンペラーペンギンえんぺらーぺんぎん
Aptenodytes forsteriEN絶滅危惧IB類
- 全長
- 約100〜130cm
- 見分けの決め手
- 現生最大。首もとの淡いオレンジ斑が背中側とつながり、境目がぼやける。厳冬の南極で繁殖する唯一のペンギン。
- おもな生息域
- 南極大陸
識別ガイド 18種
世界のペンギンは全18種。日本の動物園・水族館ではそのうち11種以上に会える、世界でも指折りのペンギン飼育大国です。このガイドでは日本にいない7種も含めた全18種を、大きさ・頭の飾り羽・胸の帯・顔の模様の4点で見分けます。さらに「キングとエンペラー」「フンボルト・ケープ・マゼラン・ガラパゴス」など、そっくりな種どうしの判別も下にまとめました。
4手順
最大のコウテイペンギン(約120cm)から最小のコガタペンギン(約40cm)まで幅がある。首もとにオレンジ色の斑があって大きければ、コウテイかキング。
目の上に黄色い飾り羽があれば冠羽(イワトビ・マカロニ)の仲間。額の中央から左右に広がる密な房ならマカロニ、眉のように伸びればイワトビ。
胸に黒い帯が1本ならフンボルトかケープ、2本ならマゼラン。くちばし基部のピンク色の裸出部が広ければケープ。
アゴヒモ属は顔で見分ける。目の上の白い帯=ジェンツー、頭が真っ黒でアイリングだけ=アデリー、あご下の細い黒線=ヒゲ。
2種
エンペラーペンギン
識別標本 emperor-penguin
Aptenodytes forsteriEN絶滅危惧IB類
キングペンギン
識別標本 king-penguin
Aptenodytes patagonicusLC軽度懸念
3種
ジェンツーペンギン
識別標本 gentoo-penguin
Pygoscelis papuaLC軽度懸念
アデリーペンギン
識別標本 adelie-penguin
Pygoscelis adeliaeLC軽度懸念
ヒゲペンギン
識別標本 chinstrap-penguin
Pygoscelis antarcticusLC軽度懸念
4種
フンボルトペンギン
識別標本 humboldt-penguin
Spheniscus humboldtiVU危急種
ケープペンギン(アフリカペンギン)
識別標本 african-penguin
Spheniscus demersusCR絶滅危惧IA類
マゼランペンギン
識別標本 magellanic-penguin
Spheniscus magellanicusLC軽度懸念
ガラパゴスペンギン
識別標本 galapagos-penguin
Spheniscus mendiculusEN絶滅危惧IB類
7種
ミナミイワトビペンギン
識別標本 southern-rockhopper-penguin
Eudyptes chrysocomeVU危急種
マカロニペンギン
識別標本 macaroni-penguin
Eudyptes chrysolophusVU危急種
キタイワトビペンギン
識別標本 northern-rockhopper-penguin
Eudyptes moseleyiEN絶滅危惧IB類
フィヨルドランドペンギン
識別標本 fiordland-penguin
Eudyptes pachyrhynchusNT準絶滅危惧
スネアーズペンギン
識別標本 snares-penguin
Eudyptes robustusVU危急種
シュレーターペンギン
識別標本 erect-crested-penguin
Eudyptes sclateriEN絶滅危惧IB類
ロイヤルペンギン
識別標本 royal-penguin
Eudyptes schlegeliLC軽度懸念
1種
1種
コガタペンギン
識別標本 little-penguin
Eudyptula minorLC軽度懸念
5組
首もとのオレンジ斑で見分ける2大ペンギン。慣れれば大きさと斑の輪郭で一目。
胸の黒い帯と顔のピンクの地肌(裸出部)で見分けるバンド属の4種。
| 項目 | フンボルトペンギン | ケープペンギン(アフリカペンギン) | マゼランペンギン | ガラパゴスペンギン |
|---|---|---|---|---|
| 胸の黒い帯 | 1本(太め) | 1本(細め) | 2本(これが決め手) | 1本(細く不明瞭) |
| 顔のピンクの裸出 | くちばし基部に広いピンク | 目の上のピンク腺が広く目立つ | 裸出は狭い | 目からあごへ細い白線が回る |
| 大きさ | 約65cm | 約60〜70cm | 約70cm | 約50cm(最小・赤道直下) |
| 生息域 | チリ・ペルー沿岸 | 南アフリカ沿岸 | 南米南部沿岸 | ガラパゴス諸島(唯一赤道を越える) |
眉の飾り羽の長さで見分ける。
| 項目 | ミナミイワトビペンギン | キタイワトビペンギン |
|---|---|---|
| 眉の飾り羽 | 黄色い飾り羽は短め | 飾り羽が長く豪華で、喉の黒白境界より下まで垂れる |
| 大きさ | 約50cm | やや大きい(約55cm) |
| 生息域 | 亜南極の島々 | トリスタン・ダ・クーニャ〜アムステルダム島など温帯寄り |
よく似た3種の冠羽ペンギン。頬の白筋・裸出・飾り羽の向きで見分ける。
| 項目 | フィヨルドランドペンギン | スネアーズペンギン | シュレーターペンギン |
|---|---|---|---|
| 頬の白い筋 | 頬に白い筋がある | 頬に白筋はない | 頬に白筋はない |
| くちばし基部の裸出 | ほぼ目立たない | 基部にピンクの裸出皮膚がある | 基部に淡い裸出 |
| 眉の飾り羽 | 眉から後方へ垂れる | 眉から後方へ垂れる | 飾り羽が上向きに直立する(名の由来) |
| 生息域 | NZ南西部の森林沿岸 | スネアーズ諸島(NZ亜南極) | バウンティ・アンティポデス諸島 |
顔の色が最大の違い。
6種
エンペラーペンギン(ヒナ)
親と並んだ淡い銀灰色の綿羽のヒナ。頭は黒く頬が白い。黒い背と首もとの黄橙が目立つ成鳥とはまるで別の姿。
キングペンギン(おとな)
全身がこげ茶のふさふさの綿羽に包まれた「オーカムボーイ」。かつて別種と間違われたほど成鳥と違う(写真は成鳥羽へ換羽中)。
ジェンツーペンギン(おとな)
灰白色の綿羽におおわれたヒナ。成鳥の目印である目の上の白い帯とオレンジのくちばしはまだ出ていない。
アデリーペンギン(おとな)
アデリーペンギン(ヒナ)
灰色〜黒褐色の綿羽で、頭はより濃い。成鳥の白いアイリングと光沢のある黒白模様はまだない。
フンボルトペンギン(おとな)
灰褐色の綿羽におおわれ、胸の黒い帯も顔のピンクもまだない、のっぺりと地味な姿。
ミナミイワトビペンギン(おとな)
ミナミイワトビペンギン(ヒナ)
灰色の綿羽のヒナ。最大の目印である黄色い飾り羽も赤い目もまだなく、頭は無地の灰色。
ガイド本文: ja.wikipedia.org en.wikipedia.org / 写真: 各カードのCommons出典リンクを参照。